遭難発生 2025・6・22 浜石岳 (道迷い・無事)

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浜石岳といえば、山頂からの富士山を含む景色が有名です。
地元静岡県の特産品を使ったこれらの商品、登山のお供にいかがですか?


参考 国土地理院のweb地図に作画して引用https://maps.gsi.go.jp/

   ヤマレコhttps://www.yamareco.com/


遭難発生

2025年6月22日、静岡県の浜石岳にて、高齢者の道迷いによる遭難事故が発生しました。
幸いにも、無事救助されました。


浜石岳はどこにある?


地図のピンク色で示した位置に、あります。

標高は、707(正確には706.6)メートル。いわゆる低山に分類されます。


山の姿かたち


凡例 赤い線=尾根
   緑色=山頂や小山頂

静岡市の由比海岸の西に連なる山々は、北のほうに緩やかな連峰となって伸びています。

浜石岳は、その山系のなかの一峰で、最高峰になっています。


山頂付近の姿かたち


凡例 緑色=山頂
   赤色=尾根
   青色=谷

山頂の等高線で囲まれた場所がとても広く、多人数が滞在できます。

山頂からの眺望は、素晴らしいという評判です。

尾根が東西南北に伸びていますが、谷も特に西ろくでは深く切り込んでいて、山体の浸食がすすんでいます。


登山道の姿かたち

山頂付近の地図を見ると


A 南から登っていく道。

B 北から山頂にアプローチする道。

C 北から登ってきて、Bに連結。

D 南から登ってきて、Bに連結。これは実は東から来る林道が、南に迂回する道です。

E 東から登ってきて、Bに連結。東から来る林道と山頂の、ショートカットルート。

このうちEの道は、地形図に載っていません。
Aの道も、東ろくの登山口からつなぐ道は地形図に載っていない道です。
いずれも元はバリエーションルートだったと思われ、それが現在は一般道として評価されています。

あちらこちらに道が多数ありますが、山頂への登り口は、実は、南と北の2か所しかありません。
そのため、逆にどこから山頂にアプローチしてよいのか、迷う可能性があります。
標識が各地に多数立てられていますが、逆に標識が多すぎるきらいがあります。

登山にあたっては、低山だからと油断せずに、地図で経路を予習し、当日地図を携行してください。


おもな登山道


赤色のルートが、ど定番とされている道です。

そして青色のルートがそれに次ぐ定番の道で、青で登り赤で下りる周回をする登山者が多いです。(赤で下りると、富士山を見ながら下ることになります)

なお、地図内に最初から黒色の実線で示されている道は林道で、これを伝うと車で山頂近くまで行けます。
明瞭なので、林道を歩いて登山する人もいます。


他のルート地図


水色=東から登り、北に回り山頂にアプローチするルート。

オレンジ色=南の薩た峠から歩いて行くルート。

ピンク色=由比から歩いていくルート。


各登山道の状況

青・赤周回ルート 南回り 1.5キロメートル(標高512→707)

          北回り 1.2キロメートル(標高707→512)

アップダウン状況


凡例 ピンク色=傾斜のある道(太いほど急傾斜)
   緑色=高低差10メートル以内の道

南回りの道は、なだらかな部分が多く、登りも緩やかな(登山慣れした人にとっては)箇所が多いです。

北回りの道は、初めはなだらかですが、登りに入ると急な登りが続く箇所があります。

このことから、登りは南回りを使い、下りは北回りを使うというのは、理にかなっていると思われます。
ただ下るときは、急傾斜のため足元に注意が必要です。富士山がきれいだと見惚れながら歩いていると、危ないです。

なお一帯は、広葉樹林帯です。


分岐状況

その1


凡例 黒い太い矢印=このルート(南回りの道を登りルートにしています)
   ピンク色の矢印=登山者の自由な行動


容易な道のように見えて、直角ターンする箇所が多く、意外と難しい分岐が多数あります。
地図なしでは、難しいです。
現地の標識に従うのもいいのですが、そのような誰が立てたか分からないものに自分の命運を賭けるというのは個人的に抵抗があります。
(たとえ自治体が立てたとしても、その自治体の担当部署の目的が不明です)

三本松登山口 まず、ここで方向を間違えないように。

 まっすぐ行き、右に直角ターンします。

三本松広場 左斜め前へターンします。

ターン後、そのまま直進する踏み跡に惑わされず、左に直角ターンします。

 なだらかな道が直進で前に続いていますが、右に直角ターンし登ります。

 丘の上を歩き、やがて西に下ります。北に下らないように。


その2


ここは、谷を渡っていくルートになります。谷を渡るときは、等高線に沿ってなだらかな道を行く(トラバースと呼ばれる)のが通例となります。

ただ等高線の間隔が非常に狭い急傾斜の谷であり、道は非常に狭く、足を滑らして谷底に落ちる滑落の危険があります。

 南から登ってきた道とここで合流します。

 直進しないで、左の道へ。

 右へ行くと林道があります。


その3


浜石岳山頂 南から登り、北に下ります。

下った先で、直進する道と、右斜め前(舗装の道が見える)に行く道に分岐します。後者を選択します。

舗装道に出たら、直進する道と、右にヘアピンターンする道と、右斜め前に下る道の3つの分岐があります。
下る道を選択します。
迷ったら、「下る」と覚えます。なだらかな道を選ばない。


その4


地形図にない山中に、道をバリエーション的に開拓した道です。踏み跡をたどります。

ピンク色の矢印は、いずれも危険度が増します。

10

林道をぐるぐる回り歩きます。予定と違う方向を選択しないように。


その5


ラスト。道がたくさんあり、どの道を行けばいいか迷うことがあります。

あらかじめ地図を見て計画を立てどのルートを行くか計画しておき、当日は地図を見ながらそのルートを外れないように進むのがベストでしょう。
上記の地図なら、野外センターからそのまま南に進むルートを選択してもいいです。

要は、どのルートを行くかの選択は登山者の自由で、ただ当日にその決めたルートを守ることが重要です。


薩た峠から北上するルート 6.4キロメートル(標高87→707)

動画が多数アップされて、紹介されている道です。

アップダウン状況


なだらかな箇所もあり、急登の箇所もいくつかあるという、道です。


分岐状況

北から順に









主な分岐点は、以上です。

バリエーションルートが派生する箇所は1か所だけなので、複雑ではありません。


まとめ

低山でも、道迷い遭難は発生します。

行く前に地図で予習してルート計画を作り、当日は地図を見てルート通りに外れずに行くことが、重要です。
行き当たりばったりは、いけません。

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