大阪府・奈良県の山々 金剛山(3)中級登山道~黒栂谷・文殊中尾根・ガンドガコバ・細尾谷

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 参考 国土地理院地図に作画して引用https://maps.gsi.go.jp/

   ヤマレコhttps://www.yamareco.com/


今回も、引き続き金剛山の話です。登山ルートのうち、中級のものを紹介します。

中級といっても、その初歩段階のルートです。これから本格的な登山を目指すという人に最適な、練習ルートといえるでしょう。


<目次>
1黒栂谷ルート
  ルート地図
  アップダウン状況
  分岐状況

    地図その1  地図その2  地図その3  地図その4
2文殊中尾根ルート
  ルート地図
  アップダウン状況
  分岐状況

    全体図  拡大図その1  拡大図その2  拡大図その3
    拡大図その4  拡大図その5
3ガンドガコバルート
  ルート地図
  アップダウン状況
  分岐状況

    全体図  拡大図その1  拡大図その2  拡大図その3  さらに拡大図
    拡大図その4
4細尾谷ルート
  ルート地図
  アップダウン状況
  分岐状況
    地図その1  地図その2
  他の谷との分岐状況
    地図その1  地図その2  拡大図


<本編>    


1 黒栂谷(くろとがだに)ルート 3.3キロメートル(標高528→1077)

ルート地図


凡例 黒の太い道=黒栂谷ルート
   ピンク色の太い道=千早本道ルート
   黄色い円マーカー=目印
   赤い斜めの線=磁北線

北の端で南東へターンします。
このターン後は、青崩道ルート(金剛山(2)で紹介)をたどって山頂に向かいます。


アップダウン状況


凡例 ピンク色=登り(太いほど急傾斜)
   緑色=高低差10メートル以内の道
   黄色い円マーカー=目印
   赤い円マーカー=他の登山道との分岐

カトラ谷との分岐までは、林道を歩きます。
その後、セトまで急登です。
稜線上に上がると、ときおり急登もありますがだいたいは緩やかな登りになっています。


分岐状況

地図その1


登山口は、千早本道との分岐から始まります。


地図その2


少し進むと、タカハタ谷ルートとの分岐が現れます。ここを左に行くのです。

ただ、いったん右に行き、そのまま川沿いの山の中を直登していく道をたどる人もいます。
ここは近道ですが、途中、高さ1メートル以上の堰堤から飛び降りたりと危ない箇所もあるので、慣れていない人は選ばないほうがいいでしょう。


地図その3


ここの分岐は、川沿いの狭い草むら道を行くのではなく、いったん右に行き、少し行ったところにある分岐から左に入ると歩きやすい道があります。


地図その4


1 

ここから、谷沿いを急登する箇所に入っていきます。

ここは標高750メートル付近です。
いちおう登山者が付けた目印(赤いカラーコーン?)があるみたいですが、渡渉点を見つけて左に川を渡ってください。

ここは、谷に沿って急傾斜を登っていく場所です。

地図には直進する道として記されていますが、実際は人が作った階段のようなものや踏み跡を随時探して歩いていく、つづら折りのルートです。

きれいに整備された道に慣れた人には、なかなか難しく感じるかもしれません。
これから本格的に山道を歩きたい登りたいと志している人にとっては、格好の練習ルートといえます。
コツとしては、間違えたら戻ること、谷に沿って登っているという意識を持つことです。
不安なら、GPSアプリや高度計アプリで現在地を確かめるとよいでしょう。

上に登っていくと、目指す稜線が見えてきます。


2 文殊中尾根ルート(百ヶ辻から)2.1キロメートル(標高633→1077)

金剛山の南西に伸びる文殊尾根を利用したルートです。

ルートが分かりやすく、木の根っこが多数階段状に並んでいる自然の山道を味わうことができます。

分岐が非常に多いので、中級以上の下山練習に最適です。

ルート地図


凡例 黒い道=このルート
   ピンク色の道=伏見峠ルート
   橙色の道=千早本道ルート

尾根の一本道を行くルートです。

登りは確かに一本道ですが、下りは他の登山道やいろいろな道が分岐するため道迷いが頻繁に発生しています。
分岐の精細な確認が必要です。


アップダウン状況


これは分かりやすいですね。
ずーっと登り、登り、登り、登りです。
特に稜線上に出るまでの最初の部分が、急登、急登。


分岐状況

全体図


分岐が非常に多いことがよく分かります。

その多くは、登りでは迷わないが、下りでは間違えることが多いというものです。


拡大図その1


 伏見峠方面との分岐点です。

 

馬場谷方面との分岐点です。

登りでは、稜線上に上がると右にターンします。

下りのルート選択が、多くの道迷いを生んでいます。
地図を見て予期しなかったり、予習をしていなかったりすると、直進してしまいます。
下りでは、直進せずに、左斜め前にターンして下りるんだという意識を持つことが必要です。

1と2の中間地点にも、登りでは迷いませんが、下りでは迷うような左へ左へ下りようとする踏み跡の分岐があります。
ここでは、直進が正解です。


拡大図その2


馬場谷方面との分岐です。

登るときは、ただ右にターンし登っていけばいいだけです。

しかし下るときは、仲間と談笑していたり、余計なことを考えたりしていると、つい直進するという誤りを生みます。
下りでは、左に曲がることを覚えていてください。

文殊東尾根方面との分岐です。

ここも、3と同じ傾向があります。
同じ文殊尾根だからそう違わないと思うかもしれませんが、登りは確かに上(ここ)で合流して同じ文殊尾根になります。

しかし下りでは、中尾根と東尾根はそれぞれ文殊尾根の支尾根であり、離れていく運命です。
まったく違う方向に下りたり、地理不案内の道に行くことになります。


拡大図その3


 これは、ピークに登る道と、左から巻く道との分岐です。

その後、尾根上の等高線の間隔が広がり、緩やかな平坦な広がりとなりますが、これは歩きやすい反面、道を見失う危険と隣り合わせとなります。
落ち葉が積もったり、雪に覆われると、登山道が見えなくなります。

東にそれようとする人が多いのは、その傾向か、あるいは東の谷ルートからのエスケープの可能性があります。


拡大図その4


 ここから道は、右・中央・左の3つに分かれます。どちらも山頂に行きます。

 

6で右の道を選ぶと、ここで4本の道が交差する分岐に出会います。ヘッドアップ思考で道を見定めてください。

その先は、左へ左へ行こうとする登山者の動向があります。
ただこれは、この谷から東へエスケープするものかもしれません。


拡大図その5


 最後の分岐です。


3 ガンドガコバルート 5キロメートル(標高516→1077)

ルート地図


凡例 黒い道=このルート
   ピンク色の道=ダイヤモンドトレイルルート
   橙色の道=千早本道

北の水越峠からスタートし、林道を南下し、ダイヤモンドトレイル分岐を別れさらに南下し、もみじ谷分岐から北上して、山道を行くルートです。


アップダウン状況


途中、急登の箇所は少ないです。ほとんどが緩やかな道です。

歩くだけなら、初級の道です。距離は長いですが。

しかし、これは中級登山者用の道になっています。なぜだと思いますか?


分岐状況

全体図


凡例 黄色い円マーカー=目印
   赤い円マーカー=他の登山道との分岐
   黒い矢印=正しいルート
   ピンク色の矢印=登山者が自由につけた踏み跡

六道の辻以南の、登山者の自由な行動による踏み跡がものすごいことになっています。
おかげで正しいルートが、その中に隠れてしまっています。

拡大図その1


カヤンボ 

ここを直進します。

左(東)に橋を渡り分岐すると、ダイヤモンドトレイルルートです。

モミジ谷入口

ここを右にヘアピンターンします。

直進すると、モミジ谷方面です。

林道を進んだ後の2度のヘアピンターン

非常に特徴のあるターンです。よって間違えるととんでもない方向へ行ってしまいます。


拡大図その2


林道のつづら折りで稜線上に登っていく道です。

ショートカットを試みる人もいるようですが、急登になってしまいますね。

林道終点で、左にターンし山を直登します。

太尾塞跡

ここは、4方向に道が分岐する箇所です。

その後は、細い尾根を一直線です。


拡大図その3


尾根の南にある六道の辻分岐から、大日岳までの間が、このルートの最大の難所区間です。

ピンク色の矢印が、そこらじゅうに点在しています。
つまりそこらじゅうに踏み跡が存在し、正しいルートがその中に埋もれています。

なぜこうなっているかというと

さらに拡大図


ここは尾根の上なのですが、等高線の間隔が非常に大きくだだっ広く広がった状態になっています。

晴れていて見通しが効くといいのですが、霧やガスがかかったりして視界がなくなると大変です。
さらに落ち葉が積もったり雪に覆われたりすると、余計に分からなくなります。

地図・コンパス・GPS・高度計(ピンクリボンは目安の一つにすぎません)など、あらゆるアイテムを駆使して、ルートファインディングをする必要があります。
その意味で、この箇所は登山を本格的に考えている人の格好の練習の場となるのです。


拡大図その4


大日岳以南は、このような感じです。


4 細尾谷ルート(百ヶ辻から)2.7キロメートル(標高633→1077)

ルート地図


凡例 黒い道=このルート
   橙色の道=千早本道ルート
   ピンク色の道=伏見峠ルート
   緑色の道=文殊中尾根ルート
   青色の道=寺谷ルート

細尾谷ルートは、ヤマレコではいわゆる点線ルートであり、登山計画を立てることができないようにされています。

谷沢を詰めて登っていくという道です。練度としては、中級の初歩段階といえます。


アップダウン状況


細尾谷入口から示しています。

ずーっと登りな道ですが、急登部分はほとんどなく、緩やかな登りになっています。

しかし谷沢を歩くということで、中級ルートに位置付けられます。
谷沢といっても、なるべく土の上を歩きましょう。
土の上に道が無く、やむを得ず沢の中を歩くときは、石の上で滑らないように気をつけ(凍っていたり、苔むしている)、また浮いている石にも注意が必要です。


分岐状況

地図その1


この辺りは、他の登山道やバリエーションルートとの分岐が、多いです。
誤って、別の道に入らないようにしましょう。

地図やコンパス、GPSなどを使ったり、登山アプリや登山者によりアップされている動画などをつぶさに調べ、情報を得ましょう。

地図その2


山頂近くの南ろくの道に上がった後の、分岐です。

自分が進むべき方向や、他の分岐道の行き先を理解していれば、迷うことはないでしょう。


他の谷との分岐

谷沢歩き独特の分岐として、他の谷との分岐があります。

地図その1


途中、4か所で他の谷と分岐します。

地図その2


谷のなかでは、1~3の3か所で他の谷と分岐します。

拡大図


 

ここで、今まで谷沢を詰めてきたのに対し、左にターンして斜面を登ります。

この位置は、標高1030から1040メートルの間付近です。
そのまま直進している踏み跡もあるので、注意が必要です。
直進しても行けると思うかもしれませんが、地図に示されていない道を行くのは危険と隣り合わせということに留意するべきです。

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