東京都の山々 刈寄山(2)東ルート(天合峰を含む)
地図は、国土地理院のweb地図に作画して引用しました。(以下の引用も同様)
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
刈寄山への東からの登山ルートは、前回紹介した北ルートのうちの今熊山経由のものが一般的です。八王子市の北西端の、上川の川口川付近からアプローチするルートです。
ただ上の地図で見える通り、山の東には比較的標高の低い山々がありルートとして利用できそうな印象があります。
実際に利用されているところもあります。
そこでこの低い山々の紹介をしたいと思います。
上の地図でいうと、「上恩方・下恩方」「小津」「上川」と赤字で書いているところです。
とりあえずの仮の名称です。地元での呼び方と違っているかと思いますが、ご了承ください。
恩方
地勢的に、東の下恩方、西の上恩方に区別されると思います。
<下恩方>
尾根図
この赤い線は尾根であって、登山道ではありません。
東端には、圏央道の恩方トンネルが南北に貫いています。
上記の尾根図の、中央にある東西に伸びる主尾根が、ルートとして登山者により自主的に開発されています。
一般登山道ではなく、バリエーションルートです。
ただ、利用者はけっこう多いようです。
分岐は、北あるいは南のふもととをつなぐ道となっています。
南北の支尾根の距離が短い(つまり急傾斜)ことから、鋭く切れ上がった山系になっています。北の小津川、南の浅川の浸食が激しいからです。
ルートのアップダウン図
一般登山道ではなく、バリエーションルートです。
ただ、利用者はけっこう多いようです。
東端からの登り口は、4か所開発されています。いずれも、序盤は急登です。
西端の力石峠で、西の上恩方山系に通じています。
中央の小津峠の南の山ろくに、中学校があります。
そのためか、この付近から山に登る道が様々に開発されています。まさに学校の裏山というものですね。
そのためか、この付近から山に登る道が様々に開発されています。まさに学校の裏山というものですね。
学校の裏山拡大図
登山のいい練習になりますね。
安全に気をつけて、各自工夫しながら道を発見する楽しみがあります。
<上恩方>
尾根図
もし尾根の上を歩くなら、支尾根との分岐(他の道に行ったらその先はどこに行くかを調べておく)に注意しましょう。
小津
ルートのアップダウン図
一般登山道として確立しているのは、2か所(小津坂入口バス停、夕焼小焼けバス停)の登山口からのルートです。
急登部分もあれば、なだらかな部分もあります。
西端で、刈寄山の南方にあるトッキリ・鳥切場(市道山から東に縦走した所)付近に達します。
下恩方から直接につながる道(恩方山に直にアプローチする)は、バリエーションルートになっています。(下の地図)
バリエーションルート図
恩方山に登るルートとして、尾根を登るか谷を登るかと開発をいろいろ試している模様ですが、どちらも急登であることは変わりないです。
急登部分(ピンク色の線。太いほど傾斜が急)が、かなり多いです。
特に西半部のルートは、急登の連続です。
利用者数も、この西半部はかなり少ないです。
特に西半部のルートは、急登の連続です。
利用者数も、この西半部はかなり少ないです。
途中に北の川口川方面、南の山入川方面にエスケープするルートがありますが、このエスケープルート自体がかなりの急登です。
山の標高自体は低山ですが、急登部分がかなり多いという特徴を持っています。
山の標高自体は低山ですが、急登部分がかなり多いという特徴を持っています。
上川
尾根図
(西半部)
西端は、今熊山の南、ピーク523につながっています。
恩方・小津に比べると、東西の尾根の主脈がはっきりしません。
実は、少なくとも3つの山域に分かれていて、東端から西端まで尾根がつながっていません。
この山域の3か所に、南北に貫く林道・一般道路・高速道路があります。この地図では、林道と一般道路が記されています。その2か所で、山域が分断されています。
(東半部)
東西の尾根はつながっていず、バラバラです。
また圏央道トンネル以西の山の南ろくは、近年、大規模に削られています。
通れそうな道のアップダウン状況
東端の天合峰(標高300メートル)については、地図のAおよびBから登る一般登山道があります。
Aルートは、登り口が急登です。
どちらのルートも、山頂近くは急登です。
Aルートは、登り口が急登です。
どちらのルートも、山頂近くは急登です。
天合峰の山頂から西へ、今熊山の南に向かって、途中で分断されながらも通れそうな道があるようです。
バリエーションルートです。
緑色で表した登り降りの緩い箇所が結構ありますが、多くはやせ尾根状態です。
バリエーションルートです。
緑色で表した登り降りの緩い箇所が結構ありますが、多くはやせ尾根状態です。
そして急登箇所がとても多いです。
途中、一般道路や林道によって東西尾根が分断される個所では、いったん降りるため、次の尾根への登り傾斜が急になります。
東半部は山の標高が低いためふもとからの登りも緩やかな部分がありますが、西半部は山の標高が高くなるため二本杉バス停付近からの登りは急登になっています。
コメント
コメントを投稿