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東京都の山々 あきる野市の山々2 唐笠・天竺

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  地図は、国土地理院のweb地図に作画して引用しました。(以下の引用も同様) https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html 赤いマーカーは、山。赤い線は、尾根です。 あきる野市の中央を、秋川が西から東へ流れています。 その秋川の南が、前回の山域です。 今回は、秋川の北岸、JR五日市線の北に広がる山域を紹介します。ここは、北の日の出町との境界に当たります。 この境界をなぞるように東西に伸びる尾根があり、その南にこれとは独立の山域があります。 最大標高300メートルの、低山です。 尾根拡大図 よく見ると中央に西から東に流れる谷があり(三内から横沢にいたる林道に当たる)、北半部と南半部に分かれています。 北半部は、唐松山(307メートル)を中心峰とする東西に伸びる尾根です。最高峰は、その西の、日の出天竺山と呼ばれる峰(313メートル)です。 南半部は、天竺山(307メートル)を中心峰とする尾根です。 登山道の状況 ここは住宅地に隣接しているだけあって、様々な道が開発されています。 主なルートは、地図の東端にある日の出団地の西端からスタートし西に進み、唐松山、日の出天竺山を経て、北西に行く道と分かれ南に転じ、天竺山を経て御嶽神社に降りる道です。 距離は、2キロ足らず。 (もちろん逆に進む人も多いです) 増戸駅方面に向かう人は、神社ではなく、林道を使って東の横沢付近に降りることが多いようです。 地図にピンク色の太い線で示している通り、300メートルの低山にしてはかなりの急傾斜が連続しています。山登りを身近に楽しめるルートになっています。 「唐」とか「天竺」とか、三蔵法師や孫悟空の気持ちになってミニ西遊記のルートを連想しますね。 一般道以外の場所にも、多数の黄色いマーカー(分岐点)を付けておきました。 低山の特色ですが、とにかく分岐が多いです。 低山といえど迷い込むと容易に脱出できない(目的地にたどり着けない)恐れもあるので、一般道や林道以外のルートをたどるときは地図や方角の分かるものを携帯したほうがよいでしょう。

東京都の山々 あきる野市の山々1 日向峰・小峰・網代・雹留

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  地図は、国土地理院のweb地図に作画して引用しました。(以下の引用も同様) https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html 八王子市とあきる野市の境目に、登山者が多い山域があります。 そこの代表的な山名を取って、小峰・網代・雹留(ひょうどめ)山域と仮に呼びます。 一般登山道は、この雹留山に登るルートと、あきる野市域にある網代城山・弁天山に登るルート、小峰峠以西のルートがあります。 尾根図(西半部) 今熊山の北、新多摩変電所の北に東西に、きれいに連なる尾根があります。 小峰峠以西は、一般登山ルートになっています。 気軽なハイキングルートがあり登山者も多い網代城山・弁天山は、この尾根の北への支尾根という構造になっています。 尾根図(東半部) ここも、基本的には東西にきれいに連なる尾根があります。 ゴルフ場や霊園があり、山を崩しています。 西半部とは尾根は、つながっていません。 東西を縦貫して歩く際は、急傾斜を降りて、急傾斜を登るということになります。 網代城山・弁天山の登山ルートのアップダウン状況と分岐 あきる野市域にあるこの山域は、登山者が非常に多い山です。 ただ標高は低いのですが、ピンク色の太い線が示す通り、傾斜がかなり急な箇所があります。網代城山(標高330メートル)の山頂の西の箇所が、特に急登の部分です。 ルートは、五日市駅と増戸駅の駅間登山ルートとなっていて、進む方向は体力に合わせて選択できます。 また他のマイナールートや自然の尾根との分岐が多く、地図を携帯したほうがいいでしょう。 弁天山(赤いマーカーのところ)に西からアプローチするときは、東に進んで西に鋭角に曲がるヘアピンターンが必要です。道なりに進んでしまうと、山を下りる方角に行ってしまいます。 城山に北からアプローチするルートは、既存の道を使わないバリエーションルートが、歩く人が多いため一般化している道になります。 やせ尾根もあるので、安全に気をつけて利用しましょう。 小峰・日向峰ルートのアップダウンと分岐 楽しく歩けるハイキングコースです。 西端の日向峰への登りは、ピンク色の太い線で示す通り急傾斜です。 それ以外の大部分は、緑色の平坦箇所です。 分岐は、既存の道との分岐がほとんどです。 どの道を選んでも遭難することはありませんが、予定する方向とは違う

東京都の山々 刈寄山(2)東ルート(天合峰を含む)

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地図は、国土地理院のweb地図に作画して引用しました。(以下の引用も同様) https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html 刈寄山への東からの登山ルートは、前回紹介した北ルートのうちの今熊山経由のものが一般的です。八王子市の北西端の、上川の川口川付近からアプローチするルートです。 ただ上の地図で見える通り、山の東には比較的標高の低い山々がありルートとして利用できそうな印象があります。 実際に利用されているところもあります。 そこでこの低い山々の紹介をしたいと思います。 上の地図でいうと、「上恩方・下恩方」「小津」「上川」と赤字で書いているところです。 とりあえずの仮の名称です。地元での呼び方と違っているかと思いますが、ご了承ください。 恩方 地勢的に、東の下恩方、西の上恩方に区別されると思います。 <下恩方> 尾根図 この赤い線は尾根であって、登山道ではありません。 16か所のピーク(高いところ、小山頂。赤いマーカー)が東西3キロメートルに並んでいる、小さな山脈です。 東端には、圏央道の恩方トンネルが南北に貫いています。 分岐は、北あるいは南のふもととをつなぐ道となっています。 南北の支尾根の距離が短い(つまり急傾斜)ことから、鋭く切れ上がった山系になっています。北の小津川、南の浅川の浸食が激しいからです。 ルートのアップダウン図 上記の尾根図の、中央にある東西に伸びる主尾根が、ルートとして登山者により自主的に開発されています。 一般登山道ではなく、バリエーションルートです。 ただ、利用者はけっこう多いようです。 東端からの登り口は、4か所開発されています。いずれも、序盤は急登です。 西端の力石峠で、西の上恩方山系に通じています。 中央の小津峠の南の山ろくに、中学校があります。 そのためか、この付近から山に登る道が様々に開発されています。まさに学校の裏山というものですね。 学校の裏山拡大図 谷や尾根を直登する道や、なるべく標高の同じところをトラバースしていこうとする道や、様々です。 登山のいい練習になりますね。 安全に気をつけて、各自工夫しながら道を発見する楽しみがあります。 <上恩方> 尾根図 細かく見ると、北西から南東に3キロメートル弱の距離で延びる3つの尾根から成ります。 もし尾根の上を歩くなら、支尾根との分岐(

東京都の山々 刈寄山(1)北ルート

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戸倉三山のラスト、刈寄山は標高687メートル。東京都のあきる野市域にあります。 三山の東端にあり、市道山(795メートル)・臼杵山(842メートル)に比べると低いです。 そのため、三山周回ルートの序盤または終盤に持ってこられることが多くなります。 しかし道はなだらかな部分もありますが、急傾斜の部分もしっかりとあります。 地図は、国土地理院のweb地図に作画して引用しました。(以下の引用も同様) https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html 山頂に至るルートは、北から3ルート(他にバリエーションルートが2~3ルート)、南から1ないし2ルート(他にバリ1ルート)、西から1ルート(市道山から縦走)、東から1~2ルート(他にバリ3~4ルート)があり、かなり多くあります。 刈寄山の姿かたち この山には、北西に延びる尾根と、北東に延びる尾根があり、また南と東には稜線が続いています。 東には、3つの山系(上川、小津、恩方)があります。東からのアプローチルートになっていますが、この3つは別に改めて紹介します。 北東ルート:今熊山からアプローチ <アップダウン状況> 神社の登山口からだと3.9キロメートル、3時間弱とされています。 今熊山登山口バス停からは、4.8キロメートルです。 今熊山(神社)までは、最大斜度25度の急登です。 だいたい山の登り口は、急登と相場が決まっていますね(笑)。 今熊神社から北に行くと、金剛の滝方面です。 そこから登る口もあり利用者がかなり多いのですが、そちらも急登です。 採石場を過ぎるあたりまでなだらかな道となり、その先はピークの上り下りが繰り返しやってくるアップダウンルートです。 ただ巻き道が充実しています。 <分岐状況> 分岐の大半は、後半にあります。 ただ赤い尾根線をあまり描いていない通り、分岐のほとんどは人工の道との分岐です。 拡大図その1 神社の下社の登山口に行くまでに、北に分岐して入り込んでいく人がいます。 北の金剛の滝ルートへのショートカットでしょう。もちろん地図に載っていないバリエーションルートです。安全性は保証できません。 ピーク505の今熊山には登らないで、スルーができます。 拡大図その2 神社から700メートル南に、ピーク523があります。 南の採石場を過ぎる頃に、なにやら人工の分岐