笹尾根ルートの特色(1)アップダウン状況
東京都と神奈川県・山梨県との県境をなす、稜線があります。
笹尾根とも呼ばれます。
広義では、高尾山から三頭山までの約30キロメートルを指します。
この距離を通しで歩くと、14時間半かかる計算です。ゆえにこのルートを走って利用する人も、います。
このルートのアップダウン状況を見てみましょう。
高尾山599から景信山727へ(4.5キロメートル)
国土地理院のweb地図に作画して引用しました。(以下の引用も同様)
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
緑色で塗ったところは、等高線の間、つまり同じ標高をたどっている箇所です。
同じ標高なので、アップダウンが10メートル以内の、比較的なだらかな箇所です。
赤色で塗ったところは、等高線が密な箇所です。
急傾斜を示し、登山のいわゆる急登箇所です。
赤いマーカーは、山頂やピークを示しています。この前後は急傾斜です。
この区間は、ほとんど全部が緑色のなだらかな道です。
小仏峠から上がる所や、景信山に登る所だけ赤いです。
子どもさんや高齢者を含めた家族でハイキングをするには、最適のルートといえるでしょう。
景信山727から陣馬山855へ(5.7キロメートル)
堂所山の前後が、急登になっています。
ただ赤いマーカー(高い所。ピーク)が、一定距離を置いて13か所存在します。
なだらかな道を歩き、時々高い所に登りそして下る、という変化に飛んだ道です。
急登である場所はほとんどないので、この区間も家族でハイキングを楽しめるルートといえるでしょう。
陣馬山855から生藤山990・三国峠960へ(5.3キロメートル)
この区間になると、赤い急登部分や赤いマーカーのピークが時々出てきます。
アップダウンの変化が現れ、ハイキングというよりは登山の色彩が濃くなってきます。
登山に慣れてきたら、挑戦すると良いでしょう。
緑色のなだらかな部分も多く、家族で登山を始めようとするときの格好の練習・尾根歩きに最適です。
三国峠960から土俵岳1005へ(5.5キロメートル)
この区間も、大部分が緑色のなだらかな道です。
そして赤いマーカーで示されるピークが間隔を置いて並んでいて、定期的なアップダウンが繰り返し繰り返し来ます。
ここも、尾根道の特色を味わうことができます。
土俵岳1005から槇寄山1188へ(6.3キロメートル)
ところどころに赤いマーカーのピークがあり、アップダウンを繰り返す典型的な稜線道となっています。
「ルート最後の関門」として、挑戦してみるとよいでしょう。
以上、笹尾根ルートの状況を、色で表してみました。
全体的に、緑色のなだらかな上り下りが大部分を占めていて、余裕をもってハイキングを楽しめるルートになっています。
ゆったりとハイキングをするなら、高尾山から陣馬山までのルート。
アップダウンが繰り返し来る尾根道を楽しむなら、陣馬山から三頭山までのルートです。
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