東京都の山々 槇寄山(2)北ルート

東京都と山梨県の県境にある槙寄山(1188メートル)の、続きです。
今回は、北ルートと、東西からの縦走路の紹介です。

北ルート


これが、山頂に至る道の一般ルートです。

国土地理院web地図に作画を加えて引用しています。(以下の引用も同様)
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

登山口は、2か所あります。

いずれも途中で合流し、山頂近くになると再び二手に分かれて県境稜線上に登ります。

通常は、山頂に近い西側のルートでしょう。


北ルートの地形状況



























基本的には、尾根の上を登っていくルートです。
山頂近くになると、標高が同じくらいの道をたどり徐々に標高を上げていくルートを採ります。

拡大図その1















東のほうの登山口は、西東京バスの仲の平バス停(武蔵五日市駅から51分)を降りて少し北西に歩き、赤茶色の舗装(2024年5月現在)の脇道に入っていった先にあります。

そこからまず緩い尾根を左に斜面を感じつつ登り、東から登ってきた尾根と<A>で合流します。
ここでは直進ではなく、ほぼ直角に緩やかにターンする道を登っていきます。
勢いがついて直進している人がいるので、注意をしてください。

拡大図その2















東から西南西に登っていく尾根の上に上がると、まっすぐです。
尾根の上を歩いているという意識、つまり両側に斜面があるという意識を持って、景観を観察しながら登ってください。

迷いやすい方向を、緑色で示しています。
<A>は、主に下りの時に直進してしまう間違いでしょう。ここは登るときは問題ないのですが、下りの時はその方向の尾根が緩いため下る口が分かりにくい地形になっています。
「下りは<A>で右斜め前に曲がるんだ」という予備知識があれば、間違いは防げます。

<B>は、東南東から登ってくる尾根との合流地点ですが、この尾根も緩い地形なのでどこにあるか不明なこともあり間違って入り込む人はいないようです。

<C>付近は尾根を直登しているルートなのに、右往左往、特に右(北)の方向のそれる傾向がみられます。
左(南)は斜面が急傾斜なのに対し、右(北)の斜面が緩いです。

そしてここは尾根を直登していますが、ルート自体はジグザグに進んでいます。
尾根は急傾斜で危険なことが多く、ルートは直接尾根の上を歩くことを回避してジグザグになっています。
そのジグザグであることを意識しないで歩くと、間違ってそのまま直進してしまう可能性があります。

そして<D>で、西のほうの登山口から来たルートと合流します。

拡大図その3











西のほうの登山口は、西東京バスの数馬バス停を降りて西に500メートルほど歩き、九頭竜橋で川を渡りきったところの、細い入口です。
奥多摩周遊道路の夜間通行止めの黄色いバーがある、手前です。

拡大図その4


























この後は、緩い尾根をジグザグに登っていきます。
緩い尾根というのは、尾根の上部が鋭くないということです。つまりてっぺんが平たい。どこに道があるか分からなくなる人もいて、<E>付近で右往左往する人もいます。

<F>で、右後ろ(北西)から来た緩い尾根と合流します。
この辺りは地形図には尾根線を東に回避する道が記されていますが、実際にはこの赤い線で私が記した尾根線の上を歩いていくルートが多く使われています。

拡大図その5


この後は、尾根の上を登っていきます。

多少右往左往することはあっても、大きな迷いはないでしょう。

緩い尾根で、傾斜がきつくありません。


D以降は、特に迷いやすい箇所はありません。









北バリエーションルート



























地図内の赤い線は、ルートではなく、尾根です。

出発地点は赤いマーカーが付いている辺りの2か所、共に、谷沿いの既存の道を途中まで利用するルートです。
西のほうは、途中で2本に分かれてそれぞれ県境稜線上や山頂近くに出ています。
なお利用者は、ほとんどいません。

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