東京都の山々 槇寄山(1)南ルート
山々への登山ルートを、地形図で読み解くことで詳細に解説しています。
今回は、東京都と山梨県の県境にある、槇寄山です。
位置は、この辺り。
赤いマーカーが付いているところです。
高尾山の北西21.5キロメートルの地点です。
標高は、1188メートル。
国土地理院のweb地図に作画して引用しました。(以下の引用も同様)
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
その順でいうと、小仏城山・景信山・堂所山・陣馬山・生藤山・熊倉山・土俵岳・丸山、そして槇寄山です。
この西には、三頭山・ヌカザス山・大寺山・奥多摩湖・小袖川・七ツ石山・小雲取山・雲取山と続いていきます。
南ルート
山頂への南からのアプローチは、この1本だけです。
尾根を登っていくルートです。
500メートルの標高差を2.2キロメートルの距離で登って行くので、平均斜度は13度です。急坂といえます。
登山に慣れた人で片道2時間余り、慣れていない人はその2倍近くかかります。
この道以外のバリエーションルートとしては、県境の稜線を経由する、西の1本と、東の2本があります。
拡大図その1
赤いマーカーのついている登山口(標高581メートル)から入り、Aで右(東)側の尾根の上に登ります。
尾根の上に登ったら、右側に谷と、隣りの尾根があるのを確認してください。
このように周りの風景を確認し、自分がこれから尾根を伝って山頂を目指すという意識を強く持てば、迷うことは少なくなります。
この山は、谷がとても深く発達しているので、重要な目印になります。
尾根の上に登ったら、右側に谷と、隣りの尾根があるのを確認してください。
このように周りの風景を確認し、自分がこれから尾根を伝って山頂を目指すという意識を強く持てば、迷うことは少なくなります。
この山は、谷がとても深く発達しているので、重要な目印になります。
拡大図その2
<B>
ところがここで、ルートは尾根から東にそれ、少し行ってから西に直角にターンして再び尾根の上に上がります。
尾根の上を行くと言いながら尾根から一時それるので、戸惑うかもしれません。
これは、尾根の上が安全に歩けるなら上を行けばいいのですが、安全に歩けない場合は歩けるような道を発見していくことを意味しています。
ところがここで、ルートは尾根から東にそれ、少し行ってから西に直角にターンして再び尾根の上に上がります。
尾根の上を行くと言いながら尾根から一時それるので、戸惑うかもしれません。
これは、尾根の上が安全に歩けるなら上を行けばいいのですが、安全に歩けない場合は歩けるような道を発見していくことを意味しています。
このB付近の尾根は赤い点線で示していますが、ぼやけていて明瞭でありません。あるいは、安全に通れない事情がある可能性があります。
無理に尾根を通らないで、既存のルートに従ったほうが賢明です。
無理に尾根を通らないで、既存のルートに従ったほうが賢明です。
<C>
この付近でも、尾根から西にそれてルートがあります。
この付近でも、尾根から西にそれてルートがあります。
<D>
そしてここで、西から来る尾根と合流します。
南から行く尾根と、西から来る尾根との関係を、地形図で見ると、前者(来た道)が後者に吸収されているのが見えるでしょう。西から来る尾根は、そのまま方向を変えずに東に向かって上がっていきます。
よって、登山者はここで南から来て、東に直角に方向転換する必要があります。
南から行く尾根と、西から来る尾根との関係を、地形図で見ると、前者(来た道)が後者に吸収されているのが見えるでしょう。西から来る尾根は、そのまま方向を変えずに東に向かって上がっていきます。
よって、登山者はここで南から来て、東に直角に方向転換する必要があります。
各種登山アプリにより入手した情報によれば、登山者の中に、この緑の線のように歩いていってしまう人がいます。
この誤りの原因として、今まで直進してきた惰性によることが大きいです。
また、あらかじめ地図で、行く予定のルートの細かい地形状況を調べていなかった可能性もあります。
この誤りの原因として、今まで直進してきた惰性によることが大きいです。
また、あらかじめ地図で、行く予定のルートの細かい地形状況を調べていなかった可能性もあります。
拡大図その3
<E>
このジグザグで注意する必要があるのは、直進する誤りを起こしやすいことです。
このジグザグで注意する必要があるのは、直進する誤りを起こしやすいことです。
人は、まっすぐ行く癖を持っています。
「このルートは、尾根をジグザグに登っていく」という意識や知識があれば防げますが、そういう予備知識や情報を持っていないときや、おしゃべりに夢中になっているときなどは緑の矢印の方向に行ってしまう危険があります。
私が入手した情報に、この誤りがいくつか出ています。
「このルートは、尾根をジグザグに登っていく」という意識や知識があれば防げますが、そういう予備知識や情報を持っていないときや、おしゃべりに夢中になっているときなどは緑の矢印の方向に行ってしまう危険があります。
私が入手した情報に、この誤りがいくつか出ています。
<F>
この緑矢印という誤った選択の意味は、ちょっと分かりません。
もしかすると、山頂付近と間違えた可能性があります。(山頂付近は、同じくらいの標高を歩くトラバース的に登るから)
この緑矢印という誤った選択の意味は、ちょっと分かりません。
もしかすると、山頂付近と間違えた可能性があります。(山頂付近は、同じくらいの標高を歩くトラバース的に登るから)
拡大図その4
やがて南から来る<尾根H>と合流します。
この付近のルートも変則的なジグザグになっていて、緑色の矢印<G>のような間違いをする人がいます。
この付近のルートも変則的なジグザグになっていて、緑色の矢印<G>のような間違いをする人がいます。
なおHの尾根は、いわゆるバリエーションルート(既存のルートではなく、登山者が開発したもの)になっています。
さらに南東から来る尾根とも合流し、やや鋭い尾根になります。
<I>の方向に行ってしまう人がいるようですが、これも山頂付近と間違えたのかもしれません。ここには緩い尾根があります。
<I>の方向に行ってしまう人がいるようですが、これも山頂付近と間違えたのかもしれません。ここには緩い尾根があります。
拡大図その5
山頂付近です。
山頂に直接アプローチする既存の道はなく、県境稜線上にいったん出てから、山頂を目指すパターンになります。
ただ<J>のように、直接アプローチを試みる人が少なくありません。この辺りには緩やかな尾根が広がっています。安全に気を付けて、アプローチしてください。
ただ<J>のように、直接アプローチを試みる人が少なくありません。この辺りには緩やかな尾根が広がっています。安全に気を付けて、アプローチしてください。
東西稜線上に行く道は、いずれも緑色のトラバース道です。
標高が同じくらいだからといって、イコール安全性が高いとは一概にいえません。斜面の道なので、道幅が狭い可能性があります。
標高が同じくらいだからといって、イコール安全性が高いとは一概にいえません。斜面の道なので、道幅が狭い可能性があります。
南バリエーションルート
今回からは、山の標高が高くなっていることもあり安全性を考えて、バリエーションルートの積極的な紹介はしません。
ただ、そういう独自の道を開発する動きもある、あるいは利用している人がいるという情報は、紹介します。
ただ、そういう独自の道を開発する動きもある、あるいは利用している人がいるという情報は、紹介します。
この山の南側からのバリエーションルートは、現在のところ4本、把握できます。
地図のふもとに、4個の山頂に向かうピンク色の矢印を記しています。
この辺りから出発し、山頂を目指すという動きがあります。
一応参考程度にその近くの尾根線を赤線で描き出しましたが、なかなか急傾斜で厳しい道が多いです。
地図のふもとに、4個の山頂に向かうピンク色の矢印を記しています。
この辺りから出発し、山頂を目指すという動きがあります。
一応参考程度にその近くの尾根線を赤線で描き出しましたが、なかなか急傾斜で厳しい道が多いです。
その中で、西端のものは谷に沿う既存の道が途中まで伸びています。
また東端のものは、県境稜線に登るまでの全行程が既存の道を使っているもので、ここは4本のなかでは利用者が最も多いという情報があります。









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