東京都の山々 臼杵山
東京都の奥多摩の入口的存在である、戸倉三山。
前回はその南端の市道山を紹介しました。今回は西端の臼杵(うすき、うすぎ)山(842メートル)を紹介します。
地図は、国土地理院のweb地図に作画して引用しました。(以下の引用も同様)
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
赤いマーカー群で隠れて見えませんが、市道山の少し北にある山が、臼杵山です。
戸倉三山を巡るコースは、このピンク色で示した通り、周回が可能です。右回り、左回り、自由自在です。
臼杵山頂へのアクセスは、北東のあきる野市の戸倉からのルートと、北西の檜原村の元郷からのルート、東の小津・上恩方方面からのルート、そして南の市道山(陣馬山・醍醐丸方面)からの縦走ルートの4つが、主要ルートです。
これ以外にもバリエーションルートがあります。
どのルートも、アップダウンが頻繁で、標識が少なく分岐が非常に多いという、地図コンパス山歩きの格好の練習の場となっています。
(長い距離とアップダウンの多さから、三山周回はどえむルートと呼ばれます(笑))
各ルートのアップダウン状況
<北西ルート>
檜原村からの主要アクセスがこのルートしかないことから、西の笹平付近からここへ直登しようという試みが少なからずなされています。
(バリエーションルートは、後ほど紹介します)
<北東ルート>
凡例:ピンク色は傾斜が急。太ければ太いほど急傾斜。
緑色はなだらか。(標高差10メートル以内)
緑色はなだらか。(標高差10メートル以内)
北東には、戸倉にいたる尾根が伸びていてこの東端から取りついて尾根の上を縦走するルートになっています。
東端の城山付近に登る道は、3方向いずれも急登になっています。荷田子峠に登る道も急登で、その少し先や、臼杵山頂直前にも急登部分があります。
それ以外は、緑色のなだらかな区間です。
<南ルート>
各ルートの分岐状況
凡例:赤い線は尾根、青い線は谷、赤いマーカーはピーク(小さい山の山頂含む)
斜めの赤い線は磁北線
斜めの赤い線は磁北線
臼杵山の構造は、このようになっています。登山道と一致しています。
東に、刈寄山と、それとの間にもう1つ山があります。
山と山を分けるものは、大きな谷や、尾根が連続していなくて切れているというものですが、判断は難しいですね。ひょっとすると東隣りの山も、臼杵山に含まれるかもしれません。
東に、刈寄山と、それとの間にもう1つ山があります。
山と山を分けるものは、大きな谷や、尾根が連続していなくて切れているというものですが、判断は難しいですね。ひょっとすると東隣りの山も、臼杵山に含まれるかもしれません。
<北西ルートの分岐状況>
凡例:赤い線は尾根、青い線は谷、赤いマーカーはピーク
黄色いマーカーは注意を要する分岐点
(注意を要するというのは、踏み跡が両方にあるという意味です)
黄色いマーカーは注意を要する分岐点
(注意を要するというのは、踏み跡が両方にあるという意味です)
自然の尾根や谷への分岐点が数多くありますが、その中で少なくない人数が分け入っていると思われる分岐点が2か所あります。
多くの人が分け入るとそこに道ができてしまい、踏み跡だけを頼りにしていると迷い込む恐れがあります。たとえ人家のある場所につながっているとしても、目的地ではない場所に出てしまい予定が大幅に狂う事態になります。
多くの人が分け入るとそこに道ができてしまい、踏み跡だけを頼りにしていると迷い込む恐れがあります。たとえ人家のある場所につながっているとしても、目的地ではない場所に出てしまい予定が大幅に狂う事態になります。
バリエーションルートは積極的には表示しないので、この地図と現地の状況からルート選択を判断してください。
1つは、山頂から西に分岐するもの。
西に延びる尾根を上り下りして、檜原村の笹平の少し南辺りと山頂をつなごうとしています。このふもとは、南の市道山へのヨメトリ坂ルートに近いです。
西に延びる尾根を上り下りして、檜原村の笹平の少し南辺りと山頂をつなごうとしています。このふもとは、南の市道山へのヨメトリ坂ルートに近いです。
もう1つは、ピーク798から西に分岐し、檜原村の笹野とつなごうとする人もいる模様です。
上のバリエーションルートは分岐点が少ないですが、このルートに分け入るとその先は黄色いマーカーが付いている分岐点が非常に多いです。途中で多くの人が右往左往しています。
地図に載っていない道を歩くには、細心の注意が必要です。
尾根の上だからといって道にふさわしいとは限りません、臨機応変に対処しましょう。
上のバリエーションルートは分岐点が少ないですが、このルートに分け入るとその先は黄色いマーカーが付いている分岐点が非常に多いです。途中で多くの人が右往左往しています。
地図に載っていない道を歩くには、細心の注意が必要です。
尾根の上だからといって道にふさわしいとは限りません、臨機応変に対処しましょう。
いずれも、西ろくで上り下りするルートがないため、開発しようとしているのでしょう。
<北東ルートの分岐状況>
登山口がこの東端に集中しているからです。
拡大図その1
予定していたものと異なる道を選んだらどこにたどり着くかを、あらかじめ知っておくことが必要です。途中の道は、いわゆるエスケープルートにも使えるからです。
ピーク411とピーク391の間に2か所、分岐点まがいの箇所があります。
北に尾根が分岐しているので、道と間違えて入り込みやすい箇所です。
北に尾根が分岐しているので、道と間違えて入り込みやすい箇所です。
拡大図その2
ふもとまでの間に140メールの標高差があります。これだけあると、途中に滝(少なくとも大きな段差)がある可能性があります。
すぐ北にある分岐点から分岐する道も、谷を利用していますが、ここは地形図に黒い破線で印字されているように既存の道です。
地図に無い道には、極力入り込まないようにするのが賢明です。
追記:臼杵山と刈寄山との間にある山について
臼杵山とは別の山系と考え割愛していましたが、念のため追加することにしました。
ここは稜線になっていて、その延長方向(北東)に黄色いマーカー(分岐点)が付いています。
ピーク749とこの黄色いマーカーとの間を、歩いている人が少数いるようです。
バリエーションルートを開発しようとしているのか、迷った結果なのか、不明です。
ピーク749とこの黄色いマーカーとの間を、歩いている人が少数いるようです。
バリエーションルートを開発しようとしているのか、迷った結果なのか、不明です。
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