山梨県の山々 三頭山(4)西ルート

 比較的マイナーなルートとして、西ルートがあります。

国土地理院のweb地図に作画して引用しました。
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

三頭山は、東京都だけのものではありません。
山梨県と東京都との県境にあります。


三頭山の山頂(西峰)付近に、「この先は都民の森ではありません」と書いている看板があるのを知りました。
とても残念な表記ですね。
「この先は山梨県です」という表記にしてほしかった。


このルートの歩き情報










ルートのうち、等高線が同じところを通っている道を緑色で示し、等高線をまたいで登っているところを赤色で示しました。

ルートの大半が、緑色のなだらかな平坦な道です。
鶴峠から三頭山山頂まで4.4キロメートルで、奥多摩湖からのルートとほぼ同じくらいです。
鶴峠から三頭山までの標高差は、750メートル。
しかし所要時間は、あちらが4時間半に対し、こちらは3時間半になっています。

急登部分が、2か所だけあります。
西のほうは、距離200メートルで、斜度22度。
東のほうは、距離150メートルで、斜度18度。
どちらも、まあまあきつい傾斜です。

このルートの地形情報
















このルートは、三頭山から西に延びる尾根(赤い線)の上か、それに沿った道です。
ゆるゆる尾根といえます。


南西バリエーションルート



















三頭山の南西側、山梨県へは、数本のバリエーションルートが開発されています。

標高もだいぶ高くなってきているので、安全性を考えて積極的にはルートを示しませんが、三頭山や大沢山から南西に延びている数本の尾根(赤い線)の上を利用しているようです。

利用するにあたっては、このブログで記している通りまずルートの地形状況を調べてそのアップダウン具合を把握し、次に他の道との分岐点がどこにあるかを調べます。
登りではとにかく登ればいいのですが、下りでは分岐を間違えるととんでもない方向に行ってしまうので、分岐点の把握が特に重要です。
分岐点には、人工の道との分岐点のほかに、自然の尾根や谷との分岐点があります。
また人が誤って踏んだ跡が作った道との分岐点もあります。
獣道や作業道も分岐します。山菜取りや釣り客の利用する道も、あります。
分岐点は、事前に把握しておく必要があります。

またふもと近くでは、尾根の上よりも谷を利用したほうが傾斜が緩やかになります。
山頂からは尾根、ふもとからは谷、と覚えておけばいいでしょう。
下山の時は、谷に早く降りないことが重要です。中腹で谷に降りると、途中で滝に遭うことが多いからです。
また尾根を下り過ぎると、ふもと近くでは崖になることが多いです。

このようにバリエーションルートの利用は難度が高いので、一般登山道を利用するのが無難でしょう。

コメント

このブログの人気の投稿

東京都の山々 日の出町・青梅市 日の出山

東京都の山々 鍋割山 1084メートル

東京都の山々 青梅市・奥多摩町 御岳山