東京都の山々 三頭山(1)都民の森から登る~一般2ルート
今回は、三頭(みとう)山を紹介します。
国土地理院のweb地図に作図をして引用しています。(以下の引用も同様)
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
東京都と、山梨県の、県境。
高尾山から連なる県境稜線上の山です。
標高は、最高峰は1531メートルですが、同じくらいの高さの山頂が3つあります。(名前の由来)
低山の域を超える標高ですが、登山口の標高が1000メートルなので標高差500メートルの低山といえます。
稜線からアプローチするものが3本(北から、西から、南から)で、ふもとからアプローチするものが1本(これも東の稜線からのアプローチといえなくもない)です。
南東斜面は「檜原都民の森」として整備されており、標高が高いわりに安全に気軽に登れる山になっています。
檜原都民の森駐車場から鞘口峠経由ルート
距離は5.5キロメートル。
檜原都民の森バス停には、4月から11月の間、西東京バスの五日市駅前からの直行便(1時間15分)があります。
<このルートの地形状況>
峠から山頂までは、尾根沿いの道です。
道が尾根と重なっているときは、尾根の赤い線を太くしてあります。
重なっているところもありますが、尾根そのものを歩くのを避けている場所もたくさんあります。
尾根が鋭いときは痩せ尾根といって、道が狭くなり危険があります。
緑色の太い線は、多くは尾根の鋭い所を回避する、等高線に沿った道です。
拡大図その1
これを南に回避するルートがあります。
等高線に沿って南隣りの谷を渡り、南隣りの尾根に取りつくルートです。
その尾根も傾斜は急なのですが、ジグザグなルートが作られていて徐々に標高を上げていきます。
そしてさらに南隣りの南東から来た尾根と合流し、進むと山頂への道と合流します。
左端のピークは見晴らし小屋と呼ばれる地点ですが、ここを北に回避する道もあります。
1から出発し、少し行くと2で正面のトンネルの中に行くか、左の階段を登るかの分岐があります。
森林館に立ち寄るか、南側大滝ルートに行くときは、階段を選択します。
峠に行くときは、トンネルが最短距離です。
このルートには、分岐が非常に多くなっています。
人工の道の他に、自然の地形による分岐もあります。
標識は整備されていますが、頼らずに手持ちの地図で確認しながら行けば美しい風景も確認できて、より楽しく、安全確実に歩けることでしょう。
人工の道の他に、自然の地形による分岐もあります。
標識は整備されていますが、頼らずに手持ちの地図で確認しながら行けば美しい風景も確認できて、より楽しく、安全確実に歩けることでしょう。
分岐拡大図1
森林館に立ち寄るか、南側大滝ルートに行くときは、階段を選択します。
峠に行くときは、トンネルが最短距離です。
分岐拡大図2
3に分岐が、あります。北東に行くか、ヘアピンカーブするか。
峠に行く通常ルートはヘアピンカーブのほうですが、北東に行っても4で合流する峠につながる道があります。
北東の道は遠回りなので、利用する人はほとんどいません。
峠に行く通常ルートはヘアピンカーブのほうですが、北東に行っても4で合流する峠につながる道があります。
北東の道は遠回りなので、利用する人はほとんどいません。
3に行かず、そのままショートカットする人もいます。
鞘口峠には、5つの方向に行く分岐があります。
標識はありますが、標識の前に立ちどの方向かを選択するのはあまり良い手ではありません。
分岐点の手前で立ち止まり、地図などで行くべき方向を選択するのが良い手です。コンパスを持っていないときは、来た道の方向が正確に分かるこの方法が有益です。
分岐点の手前で立ち止まり、地図などで行くべき方向を選択するのが良い手です。コンパスを持っていないときは、来た道の方向が正確に分かるこの方法が有益です。
コンパスを持っているなら、磁北線を使い地図を正置(磁北線に合わせて地図を置くこと)して行く方向を見定めます。
分岐拡大図3
鞘口峠からは、7に至る2通りの道があります。
北ルートは、尾根を登っていく道です。
北ルートは、尾根を登っていく道です。
南ルートは、等高線に沿って南の谷を渡り、南隣りの尾根に取りついてそこをジグザグに登っていく道です。
このジグザグな辺りは、登りではほとんど迷いませんが、下りだと勢いがついて行き過ぎる恐れもあります。「ジグザグに登り下りしている」という意識が必要です。
このジグザグな辺りは、登りではほとんど迷いませんが、下りだと勢いがついて行き過ぎる恐れもあります。「ジグザグに登り下りしている」という意識が必要です。
南の迂回路を進むと、6で南東尾根に行く分岐点に会います。
左の見晴し小屋のあるピークに登らずに、北に迂回するルートも、あります。8が分岐点で、9で合流します。
北の迂回路を進んだ時、9で勢い余って直進してしまうと山頂には行けません。
分岐拡大図4
他の尾根との分岐点です。
この辺は道として整備されているので、迷い込むことはないと思います。
山頂付近は見切れてしまっているので、下に改めて載せます。
山頂拡大図
東・中央の峰を回避してコルを通り、西峰(山頂が広くて、ベンチが多数。眺望も良い)を目指す道もあります。
檜原都民の森駐車場から大滝経由ルート
<ルートの地形状況>
その先、大滝までは緑色を付けていますが、これは等高線に沿った道であることを指しています。
ここの出発点と大滝との標高差は40メートルで、それを約1キロメールの行程でなだらかにゆっくりと登っていきます。
登山というより、散歩道といってよいでしょう。
大滝からムシカリ峠までは、谷沢沿いの道となります。
谷は、登山のふもとからのアプローチとして有用で、比較的なだらかで登りやすい特色を持つ地形です。
谷は、登山のふもとからのアプローチとして有用で、比較的なだらかで登りやすい特色を持つ地形です。
この大滝分岐点と峠との標高差は330メートルで、それを1.3キロメートルの行程で登っていきます。平均の勾配角度は14度(25%)で、登山としては緩やかです。
水が流れているところは滑りやすいので、滑りにくい靴を履いていくとよいでしょう。
水が流れているところは滑りやすいので、滑りにくい靴を履いていくとよいでしょう。
ムシカリ峠から山頂までは、分かりやすい尾根道(稜線)です。
全体として、迷うことがほとんどない道で、体力的にもかなり楽な道です。
コメント
コメントを投稿