道迷いを防ぐための地形図遊び4 小仏城山の北東山ろくのバリエーションルート
登山道が載っていない未知の区域で、新しい道を発見する作業は、楽しくて仕方ありません。
これがいわゆるフロンティア精神というものですかね?
今回は、東京都の高尾山の西にある小仏城山の北東山ろくを採り上げます。
(国土地理院のweb地図に作図を加えたものを正式の手続きで引用しています)
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
ここです。
地形図に道が書かれていない空白区域です。
いったいどんな道が隠れているでしょうか?
なお地図内に破線で記された道が、あります。621,446の標高をつないでいますね。
しかしこの道は、私は無視します。
実はこの道が、この城山北東尾根のバリエーションルートと一般にいわれている道です。
しかしここは近年、人の行き来が激しくなり、標識まで付けられてしまいました。
私個人的には、この道への興味を失っています。
これはたくさんありますね?開発しがいがあります。
黒線で囲まれ中が緑のマーカーは、コル(鞍部)を指しています。
検証に当たっては、登山アプリ・ヤマレコの踏み跡地図を参考にしました。
このたくさんある尾根・谷沢のうち、人の行き来があるものは、合計5ルートです。
地図上に「X」で示しているものは、踏破を試みるピンク色の線の終点に付いています。つまり、そこは踏破をあきらめた、通れない、恐らく危険があると思われるところです。
Xが付いていないピンクの線は、自然の地形を無視したショートカットルートです。めちゃくちゃですね。
その他の人の行き来のあるルートも、多くは、よりバス停や駐車場に近いほうへ近いほうへ寄っていっています。分かりやすいですね。
その他の人の行き来のあるルートも、多くは、よりバス停や駐車場に近いほうへ近いほうへ寄っていっています。分かりやすいですね。
ルート1は、城山の頂上から小仏峠の方向に1キロメートルくらい行ったところに、自然の分岐点の尾根の分岐があります。
ただ鋭い分岐ではなく、ゆったりとした分岐なので少し分かりにくいでしょう。
小仏峠に行く道との角度の差が20度以下です。
ただ鋭い分岐ではなく、ゆったりとした分岐なので少し分かりにくいでしょう。
小仏峠に行く道との角度の差が20度以下です。
その先に谷に降りる分岐がありますが、この分岐も少しの差です。
ただここは行く先はなだらかな状態になり、谷方向は深くなっていくので、違いは明瞭です。
この谷にはX(ダメ)が付いています。
ただここは行く先はなだらかな状態になり、谷方向は深くなっていくので、違いは明瞭です。
この谷にはX(ダメ)が付いています。
ルート2は、城山の頂上から40メートルの地点から直接降りていく尾根です。
かなりの急傾斜なので、下りより登りのほうが安全でしょう。
かなりの急傾斜なので、下りより登りのほうが安全でしょう。
ルート3は、621のピークから降りていく尾根道です。
3、4、共に降り口が不明瞭です。先に行くと、明瞭な尾根が現れます。
その東隣りの尾根が、ルート5です。
ここはいきなり急傾斜の道です。
(赤いマーカーを付けた地点が、人が良く行き来する場所)
下りならば、まっすぐに降りないでより交通の便が良いほうへ支尾根を選択しています。
登りならば、車を停めた場所やバス停の近くから登り始めています。
しかたのない選択ですが、その結果、登り口や降り口を間違える恐れもあります。
登りならば、車を停めた場所やバス停の近くから登り始めています。
しかたのない選択ですが、その結果、登り口や降り口を間違える恐れもあります。
ルート2の尾根(510の表記があるところ)の北端で、ピンク色の線が右往左往しているのが見えるでしょう。
これは、うっかり谷(斜度が小さいので登りやすくなる)に入り込み、慌てて引き返し尾根に乗ったと判断してもいい動きです。
もしあえて谷に入っているときは、危険すぎて登れなかったことが考えられます。
これは、うっかり谷(斜度が小さいので登りやすくなる)に入り込み、慌てて引き返し尾根に乗ったと判断してもいい動きです。
もしあえて谷に入っているときは、危険すぎて登れなかったことが考えられます。
この谷は、全体的に等高線同士の狭さから見てかなり鋭い(両側が壁状態)ものです。
(これは比較的高度のある山の尾根です。低山の尾根は樹木がいっぱいで、このように分かりやすくありません)
ルート4・5とルート6の最北端です。
ルート6は、地形図に破線で載っている、一般的に有名なバリエーションルートですが、この最北端がバリエーション分岐になっています。
ルート6は、地形図に破線で載っている、一般的に有名なバリエーションルートですが、この最北端がバリエーション分岐になっています。
ルート4は、バス停から即登れる、即降りれるという便利さで、しかも途中で曲がらず一直線です。
ただ傾斜がかなりきついので、バス停からの登りの挑戦でしょう、ルートの西の谷にかなり深く分け入って断念していると思われる踏み跡が、あります。
ただ傾斜がかなりきついので、バス停からの登りの挑戦でしょう、ルートの西の谷にかなり深く分け入って断念していると思われる踏み跡が、あります。
またより街のほうへ近づきたいという思いからか、ここからショートカットして尾根や谷をまたいで東隣りのルート5の降り口に直接行ってしまう人(ピンク色)もいます。
あるいはより山頂の城山に近づきたいので、ルート5からルート4へまたぎ歩きしているのかもしれません。
あるいはより山頂の城山に近づきたいので、ルート5からルート4へまたぎ歩きしているのかもしれません。
ちょっと危なそうです。
ルート6の本来の登り口降り口は、破線が川を渡渉する所です。
しかし、尾根の先端から登り下りする人も、います。
しかし、尾根の先端から登り下りする人も、います。
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