道迷いを防ぐための地形図遊び2 鈴鹿山脈の雨乞岳から南東のバリエーションルート
今回は、1200メートル級の山について調べます。
道迷い遭難をよく起こすことで有名な、三重県と滋賀県の県境の鈴鹿山脈を採り上げます。
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
道迷いをしやすいということで、地図・コンパスを使うのに目安となる磁北線も入れてあります。
地形図で見ると、一見歩きやすそうな尾根道です。尾根の上は鋭くなく、ときおりピークがあるアップダウン起伏の繰り返すところです。
ただ登山道は、整備されていません。
ここは、バリエーションルートだからです。
ここは、バリエーションルートだからです。
東雨乞岳から東に進む黒い破線が見えると思いますが、それが登山者がよく利用する一般的な登山コースです。
ここでは、西端の雨乞岳から、東端のいっぷく峠・沢谷峠に下る方向で、このバリエーションルートの道迷い危険度を調べたいと思います。
雨乞岳から東雨乞岳へ至る道は、細い尾根上にある一般登山道でこれは分かりやすと思います。
東雨乞岳から北に少し行き、東に折れる道が、一般登山道です。
そしてバリエーションルートは、この山頂から南西方向に降りるルートですが。
そしてバリエーションルートは、この山頂から南西方向に降りるルートですが。
ここの自然の分岐点は、正直、地図を見ただけでぞっとするような不明瞭さです。
踏み跡だけでは、まったく分からないでしょう。
ただ南西方向にルートが定まっているので、選択肢は多くないです。東北東の尾根に行く道と間違わなければ、大丈夫でしょう。
踏み跡だけでは、まったく分からないでしょう。
ただ南西方向にルートが定まっているので、選択肢は多くないです。東北東の尾根に行く道と間違わなければ、大丈夫でしょう。
明確な尾根、明確な谷沢がまったくないので、これは大変です。
この右下の、谷沢が両方から切れ込んでいるところを確認すれば、一安心です。
ただその2つのピークは、どこにあるか分かりにくいでしょう。
各種山アプリの踏み跡を見ると、三人山の北のピークから北へ、東へと行く人が少なくありません。
いずれもかなりの急斜面で、途中であきらめて登り返しているようです。
各種山アプリの踏み跡を見ると、三人山の北のピークから北へ、東へと行く人が少なくありません。
いずれもかなりの急斜面で、途中であきらめて登り返しているようです。
バリエーションルートの中でも比較的確立したルートは、三人山の南のピークから、東の不明瞭な尾根を渡り、その先の不明瞭な谷沢に降りて、東に平坦に延びた尾根道に進むところです。
この行程のラストの地図ですが、この区域が最も道迷い危険な地帯です。
まず西端のピークですが、北からやってきた登山者の多くが、そのままピークを通過して南へと進んでしまっているようです。
あらかじめ地図でどこで曲がるかを調べておけばいいのですが、踏み跡を探して歩いているような人が迷っているようです。
このピークには、自然の分岐点が2か所あります。
北のほうの分岐点だと、曲がるには早すぎます。
南のほうの分岐点から、東の尾根へと下がっていきます。
北のほうの分岐点だと、曲がるには早すぎます。
南のほうの分岐点から、東の尾根へと下がっていきます。
ただこの東の尾根は、どこにあるのか分かりにくいです。
北のほうの分岐点の東にも、尾根があるからです。
北のほうの分岐点の東にも、尾根があるからです。
しかもどちらも、だだっ広い尾根です。
目標となるものは、ここでもコルです。
中央に緑のマーカーを置いているところです。こういう特徴ある地形を見逃さないようにしましょう。
中央に緑のマーカーを置いているところです。こういう特徴ある地形を見逃さないようにしましょう。
*「コル」鞍部のことです。山から山へ稜線を歩くとき、山と山の間にある標高の一番低い所を指します。
なおこれをまたいで歩くときは、ここを「峠」と呼びます。乗り越すという言い方もします。
なおこれをまたいで歩くときは、ここを「峠」と呼びます。乗り越すという言い方もします。
この中央のコルからその北東のピークに行く道が、道迷い遭難多発地域です。
地図を見る限りでは、迷う要素はほとんどないのですが。
地図を見る限りでは、迷う要素はほとんどないのですが。
ただピークに登る道が、尾根伝いでないので分かりにくいと思われます。
そしてこのピークは、分かれていく自然の分岐点がとても多い所です。
赤いマーカーが、5つも並んで付いているでしょう。
頂上から合計8方向への道が、分岐しています。
コンパスや登山アプリなどで、正確な方向を見極める必要のある箇所です。
そしてこのピークは、分かれていく自然の分岐点がとても多い所です。
赤いマーカーが、5つも並んで付いているでしょう。
頂上から合計8方向への道が、分岐しています。
コンパスや登山アプリなどで、正確な方向を見極める必要のある箇所です。
そして、いっぷく峠から沢谷峠に至る道が、この行程のラストです。
ただこのルートも、なかなか難しいと思います。
この最後のコルが目印なのですが、両側とも谷の方向が斜め後ろに切れ込んでいます。
これは一見しただけでは、見えないでしょう。樹木が無ければ見えるでしょうが。
ただこのルートも、なかなか難しいと思います。
この最後のコルが目印なのですが、両側とも谷の方向が斜め後ろに切れ込んでいます。
これは一見しただけでは、見えないでしょう。樹木が無ければ見えるでしょうが。
いっぷく峠は、峠であってピークでもある箇所で、そこから5方向に自然の道が分岐しています。
しかも沢谷峠へ行くルートは、その自然の道(尾根の下り)を少し進んだ先でその道(東北東の方向へ進む)から北に分かれていくルートです。この辺りもバリエーションルートなので、道の分岐は明確ではありません。
しかも沢谷峠へ行くルートは、その自然の道(尾根の下り)を少し進んだ先でその道(東北東の方向へ進む)から北に分かれていくルートです。この辺りもバリエーションルートなので、道の分岐は明確ではありません。
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