登山準備としての地形図遊びのすすめ 1

 ここからは、登山の準備段階での登山シュミレーションのやりかたを、具体的にレクチャーしたいと思います。とても楽しく遊びながらできますので、ぜひ、やってください。

 まず、インターネットで国土地理院が公開している地形図を、パソコンの大画面に開きます。
 この地形図は非常に大きく拡大可能な優れもので、しかも作図ツールにより自由にいろいろな色を使って線を引いたりマーカーを付けたり文字を書き込んだりすることができるものです。

 次に、登山目的の山を検索し、その地域の地形図を表示します。例えば次のように。

(福岡市早良区の油山)
 これは、福岡市の早良区にある油山という標高597メートルの山を中央に位置させて表示したものです。
 ここに、いろいろと書き込んでいきます。

 まずは、油山の頂上を拡大表示し、等高線が丸く閉じているところを見つけます。その丸い部分を、緑色の太い線で色付けしてみましょう。作画ツールを使います。


(最大拡大表示)

山頂部分が三角形という、とても特色のある山だと分かりました。南南東方面に少し長く伸びた形です。地図上の黒色の破線は、一般的な登山道です。この山頂には、3つの登山道が3つの方向から山頂に向かっていることが分かります。

次に、登山道の特色を調べましょう。登山するにあたりどの道を現場で選び歩くことが重要です。選ぶ、つまり他の道との分岐点を調べます。分岐点を見つけたら、マーカーを打ちます。

赤いマーカーがそこらじゅうにありますね。この分岐点が、登山をするうえで最も大事な場所です、この選択を間違えると、場合によっては命を失う危険に直面するからです。

次に、分岐点以外の場所にも赤いマーカーを付けましょう。登山道の中の、直角に曲がる場所にです。なぜそんなところに付けるかというと、これは人間の通常の行動心理なのですが人間は普通まっすぐに歩きます。指示がない限り、曲がりません。よって、道が直角に曲がる場所で、登山者はまっすぐに行く間違いを犯す可能性があります。


一部を拡大しましょう。



登山道が急に直角ないし鋭角に曲がっている部分を、マーカーで示しています。普通はまっすぐに道があるはずなのに、なぜ曲がるのか。もちろん、曲がらないといけない理由があるからです。

なんだか楽しくなってきました。遊びながら、上り下りする予定の道の特色を調べているうちに、その道の詳細をいつしか覚えてしまいます。


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